睡眠時無呼吸症候群とは、気道(空気の通り道)の閉塞などが原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
適切な睡眠が日中とれていないことで強い眠気を感じたり、無治療のまま放っておくと生活習慣病を招いたり、悪化させる恐れがあります。
高血圧や脳卒中等の合併症を引き起こしたり、日中の眠気から交通事故や仕事上のミスなどを起こす可能性があります。
高血圧・脳梗塞・脳出血を起こす確率は、健常者の約3倍、脳梗塞・脳出血を起こす確率は、約4倍、交通事故に遭う確率は約6~7倍と言われています。また、1時間に20回以上無呼吸がある人は、明らかに予後が悪く、8年後の生存率は約63%と言われています。
問診で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、SASスクリーニング検査(簡易型装置による自宅での検査)を行っていただきます。
問診・簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合は、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査(より精密な装置による入院検査)にすすみます。
呼吸センサーと酸素濃度測定を自宅で行っていただきます。
測定内容 | 評価 |
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呼吸センサー | 呼吸の状態(無呼吸の有無) |
血中酸素飽和度 | 血中酸素濃度(低酸素血症の把握) |
こちらの検査を受診される場合は、一晩入院していただく必要があります。
いろいろなセンサーを身体に装着して眠り、睡眠の状態を全般的に評価します。検査の際は、安心しておやすみいただけるように個室利用となっております。こちらの検査は、保険適用となっており、社会保険ご本人の場合、30,000円程度の費用が必要です。
※費用はそれぞれ条件に応じて変化します。
測定内容 | 評価 |
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脳波・眼球運動・頤筋筋電図 | 睡眠の質(睡眠の深さ、中途覚醒など) |
呼吸センサー | 呼吸の状態(無呼吸の有無) |
胸腹部バンド | 換気運動(胸、腹の動き) |
心電図 | 不整脈や心拍数の変化 |
動脈血酸素飽和度 | 体内の酸素飽和度(低酸素血症の把握) |
体位 | 寝ている向き(仰向けで寝ると無呼吸は発生しやすい) |
下肢筋電図 | 足の動き |
マイクロフォン | いびき |
中等症~重症の無呼吸には、CPAP療法が治療の第一選択といわれています。
CPAP療法は、患者さんの気道閉塞の度合いに合わせた空気圧を機械を使って、鼻から気道へ送ることで気道を開き、無呼吸の発生を防ぎます。
この治療法は、有効性と安全性が確認されています。
また、軽症から中等症には他の治療法が選択される場合もあります。
当院での検査は予約制です。装置台数に限りがありますので、必ず予約をしてご来院ください。
受付時間:平日(午前8時30分~午後5時00分) 土曜(午前8時30分~午後0時00分)