医療法人大分記念病院

病院指標 令和4年度

病院指標 令和4年度 

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - - 15 - 18 29 77 185 266 166

当院では70代以上の患者割合が高く、80.76%となっています。(前年度より約1.97%増加) 全体の平均年齢は78.37歳、男性は76.93歳、女性は79.96歳となっています。
当院は高齢者施設を有していること、また透析治療等の継続的な加療が必要な疾患を診療していること、及び地域社会の高齢化が影響しているものと考えられます。

※当院は内科の専門病院であり、中学生未満の患者については診療することができません。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫,免疫系悪性新生物 手術なし 処置2_5あり 17 22.53 16.47 0.00% 78.53 -
130040xx99x4xx 多発性骨髄腫,免疫系悪性新生物 手術なし 処置2_4あり 10 43.50 20.22 0.00% 92.30 -
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_5あり - - 19.67 - - -
- - - - - - - -
- - - - - - - -

当院では悪性腫瘍に対する繰り返しの化学療法が必要なものが上位を占めています。
その中でも例年『多発性骨髄腫』と『非ホジキンリンパ腫』という疾患が多いです。

同じ疾患名であっても、治療方法により異なるコードが付与されるため、同じようなものが並ぶ結果となっています。
『多発性骨髄腫』の症例の違いは使用した薬剤によるものです。(当院では、処置2-4は4種類の薬剤が該当し、処置2-5は3種類の薬剤が該当します。)

全国の平均在院日数と比較すると平均14.67日長くなっています。これは平均年齢が78歳以上と高齢であることが要因と考えられます。

※患者数が10名以下の場合は、-(ハイフン)となっています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 47 27.45 21.11 0.00% 85.57 -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 21 56.90 18.57 4.76% 78.24 -
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし A-DROP スコア2 - - 16.19 - - -
- - - - - - - -
- - - - - - - -

当院では、高齢者に多い誤嚥性肺炎の他に、間質性肺炎、市中肺炎、気管支喘息や咳喘息、医療/施設関連肺炎、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、睡眠時無呼吸症候群、アスベストなどの粉塵に起因する肺疾患など内科的疾患を網羅的に診療しています。
外来通院診療、入院治療、入院及び外来リハビリテーションと病状に応じてシームスレスに対応できる事が特色です。

COVID-19患者の入院も受け入れていますが、集計対象からは除外されるためこちらには反映されていません。

※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 30 2.27 2.64 0.00% 70.37 -
060130xx9900xx 食道,胃,十二指腸,他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 処置1なし 処置2なし 14 5.57 7.79 21.43% 67.14 -
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし - - 9.00 - - -
- - - - - - - -
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消化管精査のための入院が多く、検査の結果ポリープ切除を行ったというものが最も多くなっています。 当院では切除後の経過観察のため1泊入院をしていただいています。

※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

一般内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160650xx99x0xx コンパートメント症候群 手術なし 処置2なし 60 36.32 25.90 10.00% 82.20 -
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 20 25.60 17.54 0.00% 86.60 -
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病なし 19 1.53 3.45 0.00% 39.74 -
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 17 15.76 13.61 0.00% 76.71 -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 15 6.20 4.79 0.00% 79.07 -

近隣の医療機関と連携をとり、超急性期治療を終了された患者のリハビリテーション目的の入院が多くあります。加齢に伴う骨の脆弱化や筋力低下、機能低下によってひき起こる骨折や廃用症候群(コンパートメント症候群)、心不全等では、リハビリだけでなく在宅等の環境調整を実施することが多くあります。
上位2つを全国の平均在院日数と比較した場合、平均18.48日長い状態です。平均年齢が80歳以上の高齢者であり持病を多く持っていること、環境調整に要する期間が要因と考えられます。

「精神作用物質による精神および行動の障害」とは『急性アルコール中毒』が該当します。患者は20~80歳代と幅広く、20歳代の割合が42.11%と高いです。しかし例年と比較すると全体的に患者数は減少しています。要因としては、今年度も新型コロナウィルス流行で自粛が続いたこと、加えてクラスター発生により病棟閉鎖や患者受け入れ制限等行ったことによる影響と考えます。

初発の5大癌のUICC病期分類並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類基準
(※)
版数
StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - - - - - - - -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -

当院では、『早期発見、早期治療』を目指し、検診・診療を行っていますが、検査入院時には診断が付かない場合もあります。またステージが決定し、加療を行った場合も、件数は多くなく表示はできませんでした。

※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 23 12.6 80.9
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
スコア0
軽症
外来
スコア1
中等症
外来 or 一般病棟
スコア2
中等症
外来 or 一般病棟
スコア3
重症
一般病棟
スコア4
超重症
一般病棟 or ICU
スコア5
超重症
ICU

肺炎患者数は前年度と比較し11.63%減少していました。今年度も引き続きの新型コロナウイルス流行に伴い、自粛や予防対策が行われていたことに加え、当院のクラスター発生による受け入れ制限や病棟閉鎖等あり対象患者の減少が影響しているものと考えます。

※この指標には「誤嚥性肺炎」は含みません。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

A-DROPとは、肺炎の重症度をはかるための分類法で年齢、脱水の有無、酸素必要量、意識障害の有無、血圧の5項目より見ています。スコアは図の通りの重症度を表しています。ただし、ショック状態であればスコア5の超重症となります。

脳梗塞の患者数等

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発症日 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 10 92.70 77.90 0.00%

発症日「3日以内」、「その他」と分類されますが、急性期治療後の継続加療のための入院が多いため、発症日は「その他」に分類される患者が多くなっています。
発症日にかかわらず、平均年齢が75歳以上と高齢のためリハビリに要する期間は長くなり、入院が長期化する傾向があります。

診療科別主要手術別患者数等

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手術コード 手術名 患者数 平均 転院率
年齢 術前日数 術後日数
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長経2㎝未満) 30 70.37 0.27 1.00 0.00%
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 22 80.50 30.59 42.14 0.00%
K6121イ 末梢動静脈瘻増設術(内シャント造設術)(単純) 13 76.92 31.23 48.31 7.69%
- - - - - - -

当院は内科の専門病院であるため、手術は多くありません。

内視鏡を用いて行う、大腸や直腸など下部消化管のポリープおよび早期癌の切除や、消化管からの出血に対して止血術を行っています。
また誤嚥防止や栄養供給のため胃ろう造設術やCVポートの設置を行っています。

前年度着任した専門医により、人工透析患者の血管手術が施行可能となりました。2位3位を占める手術がこれにあたります。他院からの紹介も受け入れており、昨年度に比べ経皮的シャント拡張術・血栓除去術の件数は約1.8倍となりました。

※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPCコード(6桁) DPC名称 契機病名 症例数 請求率
130100 播種性血管内凝固 同一 - -
その他 - -
180010 敗血症 同一 - -
その他 - -
180035 その他の真菌症 同一 - -
その他 - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 31 4.06%
その他 - -

手術・処置の合併症 の内訳は「透析シャント閉塞/狭窄」が29件、「処置に続発する感染症」「血管の挿入物による感染症」が各1件です。

指標6(診療科別主要手術別患者数等)でも記述のとおり、人工透析患者の血管手術が可能となったことにより、【手術・処置等の合併症】に該当する請求が増加しました。

血液疾患や透析等の加療を行っている当院では、感染症等のリスクが高い患者が多いと言えるため、十分な説明と、細心の注意を払い診療を行っています。

※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。

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