年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | - | 31 | 12 | 19 | 50 | 115 | 257 | 389 | 115 |
70歳代以上の患者が76.87%と多くを占めています(前年度より約4%増加)。この結果は、当院が高齢者施設を有していること、透析治療等の継続的な加療が必要な疾患を診療していること、及び、地域社会の高齢化が影響しているものと考えられます。
全体の平均年齢は75.82歳(前年度より-0.93歳)です。男性は74.40歳(前年度より+0.02歳)、女性は77.03歳(前年度より-2.1歳)となっています。
90歳代以上には100歳超の患者も含まれており、全退院患者における0.40%が該当します。
※当院は内科の専門病院です。中学生未満の患者については診療することができません。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし | 44 | 17.55 | 16.17 | 0.00% | 75.59 | |
130030xx99x30x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_3あり 定義副傷病なし | 26 | 18.46 | 17.10 | 0.00% | 82.96 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 処置2_5あり | 25 | 23.72 | 23.43 | 0.00% | 79.16 | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 処置2_3あり | 23 | 32.04 | 32.83 | 4.35% | 75.87 | |
130030xx99x50x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_5あり 定義副傷病なし | 14 | 22.79 | 13.75 | 0.00% | 82.36 |
繰り返しの化学療法が必要なものが上位を占めています。その中でも『非ホジキンリンパ腫』という疾患が多いことがわかります。
非ホジキンリンパ腫とは悪性リンパ種の一種です。〔ホジキン病〕と〔非ホジキンリンパ腫〕に大別され、日本では約90%を〔非ホジキンリンパ種〕が占めています。
中でもポピュラーな【びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫】というものが多い状況でした。治療方法により異なるコードが追加されているため、同じようなものが並ぶ結果となりました。
平均在院日数は、全国平均と比較すると、0.29日~9.04日(平均2.26日)長くなっています。これは平均年齢が高いことが要因と考えられます。
手術=輸血
2_3:化学療法あり
2_4:リツキシマブ
2_5:ボルテゾミブ
2_5:ボルテゾミブまたはポマリストまたはレナリドミド水和物
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし | 42 | 35.02 | 20.92 | 9.52% | 87.10 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 処置2なし | 25 | 50.44 | 19.06 | 4.00% | 78.24 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 処置2なし | 18 | 2.33 | 3.43 | 0.00% | 73.83 | |
0400801499×002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし A-DROP スコア2 | 15 | 16.47 | 15.17 | 0.00% | 84.87 | |
0400801399×000 | 肺炎等(市中肺炎かつ65歳以上75歳未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし A-DROP スコア0 | 13 | 9.62 | 11.08 | 0.00% | 68.77 |
※スコアは以下の重症度を表しています。
ただし、ショック状態であればスコア5の超重症となります。
当院には2名の呼吸器専門医が常勤しており、肺疾患を網羅的に診療しています。外来治療が困難な場合には速やかに入院加療に移行し、必要に応じて呼吸器専門のリハビリテーションの介入も行っています。
当院では治療できない放射線治療や外科的治療が必要と考えられる場合には基幹病院との連携により対応しています。誤嚥性肺炎とは高齢者に多いとされる疾患です。嚥下機能の低下により、肺に食物や唾液等が入り込み、炎症を起こすものです。年齢階層別患者数の項目でも表した通り、高齢者の割合が多い当院では、「誤嚥性肺炎」が多くなっていることは必然的とも言えます。
【肺炎等】となっているものは「細菌性肺炎」や「気管支肺炎」等をまとめているものです。A-DROP分類という重症度を測る分類法を用いることで重症度を示します。
しかし、基礎疾患がある場合や高齢である場合は、スコアだけで判断するのではなく、経過観察の為、入院となる場合もあります。
平均在院日数は、全国平均と比較すると、1、2、4番目は1.3日~31.38日(平均8.84日)長くなっています。これは平均年齢が75歳以上と高いことや在宅(施設)等の環境調整が必要な場合が多いことが要因と考えられます。
4番目の指標に出てくるA-DROPとは、肺炎の重症度を測る為の分類法で年齢、脱水の有無、酸素必要量、意識障害の有無、血圧の5項目より見ています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし | 33 | 2.39 | 2.67 | 0.00% | 65.79 | |
060380xxxxx0xx | ウィルス性腸炎 処置2なし | 12 | 12.08 | 5.42 | 0.00% | 62.75 | |
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)手術なし | 11 | 2.00 | 2.99 | 0.00% | 74.82 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
消化管精査のための入院が多く、検査にてポリープ切除を行ったというものが最も多くなっています。
当院では、切除後は経過観察のため1泊入院をしていただいています。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160650xx99x0xx | コンパートメント症候群 手術なし 処置2なし | 64 | 44.30 | 23.86 | 17.19% | 80.00 | |
170020xxxxxx0x | 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病なし | 33 | 1.21 | 2.78 | 0.00% | 30.09 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし | 27 | 23.37 | 12.58 | 0.00% | 81.59 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし | 24 | 29.79 | 17.66 | 16.67% | 83.42 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 定義副傷病なし | 19 | 65.79 | 19.61 | 5.26% | 87.42 |
近隣の医療機関と連携をとり超急性期治療を終了された患者のリハビリテーション目的の入院が多くあります。
加齢に伴う骨の脆弱化や筋力低下、機能低下等によってひき起こる骨折や廃用症候群、心不全等では、リハビリだけでなく在宅等の環境調整を実施することが多くあります。
平均在院日数は、全国平均と比較した場合、平均17.50日長くなっています。平均年齢が80歳を超えており、持病を多く持っていることや環境調整に時間を要することが要因と考えられます。
「精神作用物質による精神および行動の障害」とは『急性アルコール中毒』が該当します。
患者は20歳~70歳代と幅広く、そのうち、20歳代が66.67%を占めています。アルコール中毒は死亡する可能性もあるため、無理な勧めには応じることなく、各自の許容範囲内で楽しい機会となることをオススメします。
初発 | 再発 | 病期分類基準 (※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では、肺癌検診等も行っていますが、検査入院時には診断が付かない場合もあります。
また、ステージが決定し、加療を行った場合も、件数は多くないため、表示には入ってきませんでした。胃癌・大腸癌については早期発見、早期治療を目指し診療しています。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 29 | 14.28 | 71.62 |
中等症 | 50 | 18.94 | 79.58 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
肺炎患者数は前年度と比較し、13.51%増加していました。
今年度も中等症が最も多く60.24%を占めています。重症・超重症者は4.82%、前年度よりも82.61%減少していました。
※この指標には「誤嚥性肺炎」は含みません。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。
※スコアは以下の重症度を表しています。ただし、ショック状態であれば超重症となります。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
- | 13 | 56.54 | 82.77 | 0.00% |
発症日「3日以内」、「その他」と分類されますが、当院では急性期治療後の継続加療のための入院が多いため、発症日は「その他」に分類される患者が多くなっています。
発症日にかかわらず、平均年齢が高いため、リハビリに要する期間は長くなり、入院が長期化する傾向があります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 36 | 1.11 | 1.28 | 0.00% | 66.89 | |
K664 | 胃瘻増設術(経皮的内視鏡下胃瘻増設術、腹腔鏡下胃瘻増設術を含む) | - | - | - | - | - | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | - | - | - | - | - | |
K6534 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他) | - | - | - | - | - |
当院は内科の専門病院であるため、手術は多くありません。
内視鏡を用いて行う大腸や直腸等、下部消化器管のポリープ、および、早期癌の加療や、誤嚥防止、栄養供給のための胃瘻増設術を行っています。
手術が必要になった場合は、近隣の急性期病院へ紹介することが多いです。なお、入院中に他院で行われた手術は当院での医療費加算対象となります。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
当院では発症なし、または、10症例未満の発症となっています。
血液疾患や透析等の加療を行っている当院では、感染症等のリスクが高い患者が多いと言えるため、十分な説明と、細心の注意を払い診療を行っています。
※患者数が10名未満の場合は、-(ハイフン)となっています。