排泄・嘔吐物の取扱について
がん化学療法：排泄・嘔吐物の取扱について
抗がん薬を投与されている患者さんとご家族の安全管理について
抗がん薬は投与後数日間、尿や便に残ることがあります。尿や便に直接触れることのみではすぐに健康に害を及ぼすことはまずありませんが、できる範囲で結構ですので、以下の対策をお取りください。
注意・対策
トイレ利用時の注意
- 男性の方も便座に腰掛けて排尿をしてください。
- 尿がこぼれた場合、トイレットペーパーできれいに拭き取ってください。
- トイレの使用後はフタを閉めて、2回水を流してください。
- 出血した場合、トイレットペーパーで拭き取りトイレに流してください。
- 用を足した後や血液が付着した際には石鹸で手をよく洗ってください。
排泄物（尿・便）、嘔吐物についての注意
- ストーマ用品やオムツ等の処理は手袋を着用して行ってください。
- 廃棄物は二重にしたビニール袋に入れ、密閉して一般ゴミとして廃棄してください。
- 処理後は石鹸と流水で手をよく洗ってください。
- 排泄物や嘔吐物が皮膚に付着した場合、直ちに水道水で洗い流し、石鹸でよく洗ってください。
排泄物（尿・便）、嘔吐物が付着した寝具・衣類等の取り扱いについての注意
排泄物、嘔吐物で汚れた洗濯物は2回洗濯を行ってください。
- １回目は他の洗濯物とは区別して洗ってください。
- ２回目は通常の洗濯物と一緒に洗っても構いません。
汗については通常量であれば、通常の洗濯物と一緒に洗っても構いません。大量の汗をかいている場合は排泄物、嘔吐物と同様の取り扱いをしてください。
対策を行う期間
一部の抗がん薬を除き、投与後３日間です。
また、下記の抗がん薬を投与されている場合、７日間を目安に対策をお取りください。
- シスプラチン注（ランダ注）
- エンドキサン注
- オンコビン注